三角関係のひとつ「法廷(裁定)」は、三人が被害者、加害者、支援者の役割を、裁判のように原告、被告、裁判官に置き換えて争うトリッキーでドラマティックな交流です。
原告に非があるのを第三者である裁判官を巻き込んで相手(被告)をやりこめるものです。
裁判官となる人は、なんらかの結論を出すことになりますが、場合によっては何も解決できないまま、かえって事態を混乱させることになります。本当のところ何も分っていないまま、原告の言い分を思い込んでことを進めようとするからですが、そこで被告の言い分と食い違いが生じて、なにを信じていいのか分らなくなるからです。つまり裁判管になる人は客観的に判断できる経験と知識、そして冷静さが必要なのです。
ところが自己顕示欲の強い人が自分の権力を示したい欲求にかられて裁判官になりたがる傾向が強く、結果的にかえってひどくする場合が多いのです。
「法廷」は、こどものケンカから国際的な紛争まで規模は様々ですが、他のネガティブなコミュニケーション「追いつめ」「決め付け」「早合点」「ひどいもんだ」などと結びつくこともあり、最悪の事態になだれ込むこともあります。
また裁判官の思い込みと能力の乏しさに嫌気がさして被告が泥沼化を嫌い泣き寝入りすることも少なくありません。状況によっては被告が原告をかばい一切主張しない場合もあります。あるいは原告が追いつめられて、法廷に持ち込みたくないのに、裁判官が裁定を下してしまうこともあり、原告と被告が取り返しのつかない深手を負う場合もあります。
あるいは裁判官になった人が、思うような結果にたどり着けず、批判されることも少なくありません。場合によっては、裁判官が自己否定感に苛まれる場合もあります。
裁判官はどのような場合も、何のための法廷なのか、よく理解しておく必要があります。
あるいは意図的に第三者が介入して、恐喝などのように、片方に不利なように運ぶことも少なくありません。欧米では医療訴訟が深刻な問題になっています。
三者の人間性、能力のバランスがとれていないと「法廷」によってかえってうまくいかなくなることを心してかからなければならないのです。
一般的に「法廷(裁定)」の目的、プロセス、結果は次のようになっています。
目 的:自分が悪いのを棚にあげて、他者の力を使って、相手をやりこめる
仕掛け:他者に裁定してもらうように問題を持ち込む
カ モ:裁定を引き受けたがる人物と加害者にされるお人好し(被告にされる人)
平行期:原告、被告、裁判官が話し合っている時期
問題期:仲裁者(裁判官)が裁定したとき
混 乱:不当判決をめぐってのトラブル
結 末:原告の勝利
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