2011年5月16日月曜日

人間は「変えられること」しか「変えられない」

東日本大震災が語るように、困難に窮したとき、人は決して一人では回復できるものではありません。とかくほとんどの人は、自助努力を志しますが、自分のスキルアップについても同じです。本を読むことだけに終始して、読むことで終わる場合もありうることを知っておいてください。


決してそうしないために、大事なことがあります。


自分の人生は自分しか生きることができません。
本当の意味で自分の人生を生きるということを、ただ考えたり学んだりするだけではなく、時にはつらくても別の生き方をしてみる必要があることを指摘しておかねばなりません。


ほとんどの人には、感情に突き動かされ、それが大変だと思う気持ちがあることも確かです。「変わりたい、しかし変わるのはイヤだ。」と思う感情はただ結果だけを変えたいという願望でしかないことを知っておいてください。


人間は「変えられること」しか「変えられない」
変えられることと、変えられないことがあります。それが現実です。そして現実には、主観と客観的なもので、客観的な基準があります。
それを認識して変えられることを変えていくようにしないとストレスが溜まる一方になります。


ストレスをマネジメントできない人、つまり頑張れない人、頑張りすぎる人は、変えられえるものがなにかを知らないのです。
コミュニケーションがうまくできない人もそうです。


ライフスキルは「自分を知る」ことが出発点です。ライフスキルのひとつであり、基盤となる「自己認識スキル」が乏しいのは、「できない自分」「がんばれなかった自分」を認識することができずに、相手や周囲の人を責めるからです。


自分の不足を認めることが辛いのは、自分を責めるからです。自分を責めることも、他者を責めることもないのです。
「自分を知る」ことは責めることではなく、ただ「知る」ことです。


知らないと変えることができないから、知るようにするのです。
それを他者のせいにして責めても、他者が変わるわけではありません。
同じように、自分を責めても、自分が変わるわけではありません。


感情的な人は、この重要な点が分っていないから、不安になり感情的になり攻め立てます。


自分自身と限界を受け止めて、どこをどのように変えればいいのか、つまり「反省」がリスタートの始まりです。


「自分の限界」を超え、「変えられないもの」を無理やり変えようとするのは、がんばりでもなんでもなく、妄想や執着でしかありません。自分の「限界」を理解した上で、今の自分にできることを、集中して考え、行動できると事態は変わります。それがライフスキルの要です。


限界を越えて頑張ろうとする人は、ストレスにつぶされてしまい、ますます感情的になり、自分と自分の一生を台無しにしてしまいます。
そんなことのないようにしたいものです。


それにしても、このライフスキル再生研究会」や「ライフスキル講座」は「あなた」のためのものだということを十分に頭に入れておいてください。あなたの親、夫や妻、恋人、子ども、上司、部下、隣人・・・のための講座ではないのです。


特に「ライフスキル講座」は、「あなた」独自の経験です。あなた自身が自分の人生を歩むことです。
やがて、怒り、嫉妬、不平や愚痴から離れて、あなたが自分の経験が他の人々に大きく役立っていると心から率直に思えるときに、あなたの人生を歩んでいる状態にあると言えるようになるでしょう。


2011年5月3日火曜日

ネガティブなサイクルから脱出する方法

ドラマティックに破綻する交流につきあわされる相手、すなわちカモにされる相手には、タイプがあります。

・同情心の強い人
・温かい愛情を求める人
・ウイークポイントがあって、いじくりやすい人
・厳しい人

 挑発に乗りやすい雰囲気を持った人が対象にされますが、当人が交流を求めている人物像と重なっています。当人も最初からカモにしょうという悪意があるわけではなく、禁止令に拘束され、願望を果たせずに、結果的にカモの状態になっているのです。

次にトリッキーでドラマティックな関係の変遷を見てみましょう。

1)最初は当人の願望からはじまり、交流が始まります。
2)初期は温かい交流を相互に培っていきます。
3)願望が実現されだすと、当人の支配が強まります
4)当人の支配が続く相手が我慢する限り、関係が続きます。
5)相手が我慢できなくなると関係が一転します
  (結論を急ぐ、または堪忍袋の緒が切れるなど)
6)関係の破綻
7)結末 孤立、自己否定感を味わう

 ドラマティックに破綻する交流パターンは、「ラポ」「法廷」「泥棒に追い銭」「ヒステリー糾弾」「ひどいもんだ」「私を捕まえてくれ」「不幸な私」「仲間割れ」「私を笑って」「共倒れ」など、これまでに紹介したものを含めていくつかあり、形は違ってもプロセスは共通しています。

 その目的は最後の結末を迎えて明白になります。すべてに共通しているのは、「自分はダメな人間だ」という思いと「孤立感」です。
ドラマティックに破綻する交流パターンは、そのために他者を巻き添えにしているのです。

これは「自分の人生を終わらせるために、誰でもいいから人を殺したかった」という犯罪者の証言と同じです。まさか自分がそんな恐ろしいことをしているのかと驚くかも知れませんが、禁止令によって引き裂かれた自分が、自己実現できないだけでなく、他者を痛めつけ他者の自己実現の妨げを行なっているのです。


次にネガティブなサイクルから脱出する方法について考えてみましょう。

 ネガティブな人には近づくな、それは本当に正しい判断なのです。

ですから、あなたがいまポジティブな人でないなら、ポジティブな人になろうとしたら、禁止令の拘束を断ち切ることです。それには夢の実現に対してひたすら必要な行動を重ねることです。

なかでも潜在意識にイメージを落とし込まないと夢は実現できない鉄則に忠実に従い行動すべきです。それによって禁止令に立ち向かうのです。

自分は自分の願望を達成していいのだと、決して迷うことなく突き進むのです。救いは外界にあります。うまくいかない自分を見つめてダメだ、ダメだと繰り返すことは救いになりません。

とっても重要なことをお伝えしておきます。
自分は自分の願望を思うように達成していいのです。幸福になっていいのです。