トリッキーな交流のひとつ、「ヒステリー糾弾」は政治ではすっかりおなじみになったゲーム的なコミュニケーションです。失言による辞任などドラマティックな結末が用意されています。最近では、民主党大臣の相次ぐトラブルがそうです。毎日マスコミにとりあげられています。
また人気タレントのトラブルが発覚するや、これまでの好意的なスタンスをひっくり返しよってたかって引きずり落とすというのもそうです。酒井法子さんの事例などがその典型です。
日頃から敵意を持っている相手にミスや落ち度を見出すと、攻撃的に責め立てます。
敵意のある相手とは広範囲に及び、好意はあるが思い通りにならない相手も含まれます。このゲームの本質は支配することを抑圧していたことから起こる「権力ゲーム」といえます。本当はその立場に自分がつきたいという嫉妬と羨望があり、相手をそのポジションから引きずり下ろしたい欲求が潜んでいます。
また人が傷つくのが楽しいというサディスチックな欲望があることも少なくありません。
これらの背景には深い自己否定感があります。
子供が受験に失敗すると、「もう進学なんかしないで働け」と一転するのもそうです。日頃からの親の子供の対するストレスが一気に噴出したものですが、その背景には親の支配欲、幼稚さが隠れています。
あるいは子供ができることを子供に代わって相手を攻撃する場合も、相手を攻撃するだけでなく、自己顕示欲と子供のポジションへの鬱憤、サディスチックな怒りが潜んでいます。
本来、親の心、大人の心から、相手の大人の心に向かってコミュニケーションするべきものです。「ヒステリー糾弾」の場合では、表向きはそうであっても、実際には、子供の心から相手の親の心にコミュニケーションしている場合が多いのです。そのため、どのような言葉を使っても、本心が相手に届くので後味の悪いコミュニケーションになります。
なぜ本心が届くのでしょうか?本心を届けるのが目的だからです。
その背景には、嫉妬、抑圧、自己嫌悪感があります。
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