2015年11月23日月曜日

女子力が低いとゆでがえるになる



熱湯にいきなりカエルを入れると、熱さに驚いて飛び跳ね逃げようとします。しかし、ぬるま湯にカエルを入れ、徐々に熱していくと、カエルはその温度に慣れてしまい、気づいた時には茹で上がって動けなくなります。
有名な「ゆでがえる理論」です。

ある女性は自分のニーズと合わないとわかっていながら、別れると次の出会いがないかも知れないと我慢して別れず、自分のニーズを訴える。相手の彼はその繰り返しを嫌っているので、訴えるほど嫌われ、ますますニーズから遠のくけど、我慢にしていっときは静かにしている。ゆでがえる状態の女子です。



最初は気持ち良い関係が徐々に変わっていったのは、緊張がないからです。愛情関係にある二人に緊張を求めるのは無理かも知れません。なぜなら依存し、甘えられることが恋愛の素晴らしさだからです。

なにを言っても、なにをしたって大丈夫という安心感のなかで可能性を開いていくのが恋する人の気持ちです。
では可能性とはなんでしょう。それは自分の経験したことのない未知の経験のピンからキリです。つまり緊張なしにできないことです。

愛ある関係は表面的には緊張がないように見えても、良いストレスなしに継続できないものなのです。ストレスには良いストレスと悪いストレスがあります。恋焦がれて会いたかった人に会えるとなると、半端でないうれしさ高じて緊張から逃げ出したもなります。

それでも逃げ出さずに緊張に耐えるときに生じるストレスは自分が幸福になるために欠かせない良いストレスです。
悪いストレスとは、冒頭、例にあげた女性が彼に訴える時に生じるストレスです。

良いストレスも悪いストレスも結局は受け取るしかありませんが、心はどう反応すればいいのでしょう。特に悪いストレスの受け取り方には注意をしましょう。良いストレスと違ってほとんどの場合、人生シナリオに則って自動操縦しているからです。自動操縦にはストレスがなく緊張もなく楽です。女子力の低い女性はこの緊張のない状態に慣れているので「想像力」も劣化しています。あるいは育っていないし、育つと人生シナリオが成就できないので、無意識の内に育てようとしません。

ゆでがえると同じで、問題が起こったときの意識レベルは、起こる以前の意識レベルでは解決できないということです。


「自分のニーズを訴えるほど嫌われ、ますますニーズから遠のくけど、我慢にしていっときは静かにしている。」これを繰り返す女子力の低い女性は、交際しはじめた時の意識レベルのままなのです。自分の経験したことのない未知の経験のピンからキリを緊張感をもって少しずつ経験していこうとしていないから意識レベルが高まっていかないのです。この状態を変える方法は、人生シナリオを見極め、幸福になる人生シナリオに変えることです。男女問わず、人生最大のチャレンジです。



男女ともに最大の恐怖は「愛されないこと」に尽きるでしょう。

幼ない子どもが親とのコミュニケーションで複雑なことをしているのを見ればわかるように、愛されること(保護されること)こそ最も重要な課題だといえます。親もいろいろですが、普通であれば親は無条件で愛してくれます。その愛を十分に得た人は、自分は愛される価値があると自然と思えるので、不安も少なくなります。愛される価値があると思える者と思えない者の振り幅の大きさが人生シナリオの行き先を決めます。誰もそのシナリオに逆らえません。でもどこかで逆らう時が来ます。

逆らう時とは、「愛される価値がない」と思うことから逃げないと決断するときです。「なくてもいいわ」と思えるようになれば、もう逃げなくてすみます。ストレスをストレスだと思わなくなるということです。

そうすると褒められたり、いい評価をもらったときも、素直に受け取れるようになります。それに気がついたとき、自分は結構いい評価をいただいていたことに気がつきます。

冒頭の女子力のないと言った女性はその典型です。彼が彼女のことを気にいって、つきあっていたのに、自分に自信がないので、「もっと、もっと」と際限なく愛情を求める。彼はそれに疲れて離れようとします。するとますます彼女は彼にしがみつき、しがみつかれるほど離そうとします。



でも彼女が自分を受け入れると、しがみつきは止み、関係性にも変化が起こります。「愛されなくてもいいわ」と受け入れることができると、そこに注ぎ込んでいたエネルギーは他に向きます。たとえば「女子力」「人間力」です。自分が心から望むことの実現についてくる良いストレスに耐える力が育っていきます。







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