2011年10月28日金曜日

ライフスキルでできること。

ライフスキルでできること。

ライフスキルが健全に身についていると、あるいは育む努力をしていると、ライフスキルの力でできることが増えていきます。ライフスキルの総和が元々持っている資源に働きかけて資源を有意義に使うようにサポートするのです。

じぶん力を高めることは、自身を幸福な人生へ誘います。その基本が人間関係力を高め、周囲の人に好ましい影響を与えます。「あの人といると楽しい」「あの人と話していると元気が出る」というように自分と周囲の人を楽しくします。

それはリーダーシップの基礎になり、>リーダーシップが磨かれるほどチームワーク力も高まり、チームを幸福にします。それは個人から社会人への成長を意味します。では、ライフスキルの高い総和が成し遂げる側面を見ていきましょう。


【人間関係力/ライフスキルの総和】
他者との関係は、自分自身との関係の反映でもあります。自己成長することでつ
かんだノウハウを活用して、ユーザ、地域社会、家族、仲間など、周囲の人々と快
適な関係を築き、快く協働して、共に成長します。


【人を大切にすることの表現/ライフスキルの総和】
人間関係の基本は、人の良い所を心から認め、「人を大切にすること」表現力です。人間力あるリーダーは人の短所以上に長所に関心を持ち、肯定的な刺激で、伸ばそうとします。「人を大切にすることの表現」とは、表面的な態度ではなく「清濁併せ呑む(せいだく あわせのむ)」ことが必要となる奥深いものです。

「清濁併せ呑む(せいだく あわせのむ)」とは、善も悪も分けて隔てせず、来
るものはあるがままに受け入れる広く大きな度量があることのたとえです。つまり
善が悪の原因になることも、悪が善の原因になることもあることを考慮すれば、善
悪を分け隔てできることもなく、物事の因果関係から逆算すれば、慎重に紡いでい
くことが重要になります。

善も悪も分けて隔てせずといいますが、善と悪を認識しているから分けて隔てしないことができるのです。つまり一旦分け隔てしているのです。分け隔てした上で、分け隔てせずに受け入れるとは、我慢することを意味します。

しかし我慢には無理があり長続きしません。「奥深い」と言うのは、この部分のことで、善悪の超越が可能になるのは、善と悪の因果関係を読みきれるようになるからです。日頃の訓練でスキルはアップしますが、物事の表面だけを見ることに終始しているようでは訓練になりません。ある現象を「なぜ」「なぜ」を繰り返し、掘り下げることで、因果関係が見えるようになってきます。
これはPDCAサイクルのC~Aのプロセスに他なりません。

良いと思って行動していたことが、間違いの原因であり、うまくいかない原因だったということは少なくありません。たとえば嫁姑の関係なども人を思う善の気持ちが重なって折り合いが悪くなる典型です。誰が正しい、間違っていると肯定と否定を切り分けるほど関係が悪くなる場合もあります。本来なら否定すべきもの、肯定すべきもの、その両方を「人を大切にする心」を基本に、再構成した肯定感を創造する力が持てるようになるには、ライフスキルの結集が必要なのです。

会社など組織のリーダーとなれば、家族のリーダー以上に、いろんな人の違う価値観を束ねて、チームの価値観を創造しなければなりません。それには、日頃からの「人を大切にした」見地からの大局観が力を発揮します。この大局観の基礎になっているのがライフスキルの研鑽なのです。

ライフスキルの研鑽の場であり、道具になるのが、目的、目標であり、その本体とも言うべきプロセスであるPDCAサイクル(計画・実行・確認・反省)なのです。もしPDCAサイクルを使うことのない目的、目標なら達成しても自身の成長もなく、人と協働しないPDCAサイクルならリーダーシップは磨かれません。

つまり自身の成長もリーダーシップの育成も面倒くさいことなのです。面倒くさいことが気にならなくなる背景には人への思いがあり、自分への思いがあります。人に対しても、自分に対しても、be the best you can be(なれる最高の自分になる)という<BE(存在のあり方)>がじぶん力、リーダーシップの基本であり、指針なのです。

それは言い替えると、自分も他者もOKとする「自己肯定感、他者肯定感」に他なりません。つまりあなたの過去がどうであれ、そんなことは一切関係なく、いまここから<be the best you can be>なれる最高の自分になることに向かって歩みだすことが重要なのです。この重要感を伝えることができる力がライフスキルの総和の結果であり、(自分を含む)人間に対する優しさなのです。


【肯定的な話し方/ライフスキルの総和】
(自分を含む)人間に対する優しさの表現として心のこもった言葉、話し方、態度、表情で、自分、他者、メンパーの心に火をつけます。肯定的な言葉を使って、明るく前向きな話し方をします。時に怠けている自分を叱咤激励するのと同じく他者に対しても叱咤激励が必要になる場合もあります。


【理念・ビジョン・行動規範/ライフスキルの総和】
ライフスキルが機能していると、自分自身の領域を超えて、より次元の高い領域に進みたいと思うようになります。組織の目的、目標を理念、ビジョンにまとめメンバーに伝え同じ方向にベクトルを合わせます。行動規範を作り、基本とする行動パターンをチーム共通の習慣とします。たとえば以下のような行動規範がそうです。

・自分と周囲の人を尊重し励ます
・プロセスに注目する
・決めたことは責任をとる
・できるまでやる
・いまこの瞬間に集中する
・理想と現実の差をうめる目標を選ぶ
・感情的な行動をしない

自分の領域にすぎなかった行動規範は、自身の成長と共に、周囲の人々を引きつける磁力のある目的と目標と併せ、協働を通じてチーム共有の行動規範に発展していき、人間関係力の要になることで、周囲の人々の幸福に貢献します。


【リーダーシップ/ライフスキルの総和】
リーダーシップとは、お互いの人権を尊重した上で、自分の夢や目的に人を巻き込み、巻き込んだ人を幸福にして、さらにリーダーに育むスキルです。リーダー自らが目標達成に熱意を燃やします。目標をマイルストーンを使って細分化してメンバーを信頼して任せ、達成のフォローを先手先手で実行します。基礎になるのが周囲の人々の幸福に貢献する力で、行動規範と強い因果関係があります。

リーダーシップに根ざした以上の活動によって、心から協力してくれる良きパートナーが周りに集まります。また、心の通うファミリーや親友ができます。そして人生、仕事に充実感と楽しさを実感している「幸福なチーム」をつくり、「幸福な人生」を彼らと共に楽しみます。

以上、ライフスキルでできることを駆け足で紹介しました。

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