人間関係のしかたに続く
自分のパターンがどういうふうに作られたのかわかれば、性格に深く根づいている、すぐに自分を批判し責めるくせを直すこともできるようになります。
それでは、あなたが教え込まれた<人との関係のしかた>とはどういうもので、それが現在のあなたにどういう影響を及ぼしているかを考えていきましょう。
大なり小なり不幸な<人間関係のしかた>をやってしまうパターンとべったりくっついた思考パターンが次にあげた事例に多く発見できるはずです。どうでしょう?
信念化した完璧主義
- あなたが本当の私を知れば、私をきらいなるだろう
- 無防備になれば私に不幸な結果をもたらす
- 信頼され愛されるために幸福でなければならない
- 私が完璧でないことがわかったら、あなたは私を嫌い、離れていくだろう
過剰な期待と理想化
- あなたに私への思いやり、愛情、信頼があれば、非難したり口論しないはずだ
- あなたに愛情があれば私の欲求、願望、希望を察して実現に努力してくれるだろう
- 私たちは一体だから何でも察してくれて、何でも一緒にするだろう
- もし私たちが本当に信頼し、愛しあっていれば、決して別れたりしないはずだ
過剰な不安
- あなたを本気で好きになれば、私は自分の人生をコントロールできなくなる
- 私が思い通りにコントロールしなければ混乱が起こる
- うまくいかないのは自分が悪いからだ
これらは<人間関係のしかた>に苦しむ人の特長的な過剰な思い込みです。
寛容な関係とは、特別な愛情を通わせている関係で、親子関係、異性を意識した関係、特別に信頼し合っている親密な友人、目上、目下など文字通りの特別な関係です。
<人間関係のしかた>に苦しむ人は、なにより一般的な関係では距離感のコントロールが苦手でどう接していいのか、打ち解ける方法が分からないので、積極的に関係を結ぶことが苦労します。
打ち解ける方法が分からないのは、信念化した完璧主義が邪魔するからです。すぐに打ち解ける人を見ていて羨ましいと思うことがありますが、彼らは否定することも、されることも、なんとも気にしていません。
考えても仕方のないことを考えて身動きできないのですが、深く根ざした完璧主義が邪魔します。
しかし一般的な関係では、人見知りする、人付き合いが苦手で、済んでしまうので、大きな弊害にならずに人生を過ごすことも可能ですが、この傾向は特別な関係で顕著になります。
特別な関係で破綻しお互いを傷つけてしまいます。傷つけながら関係を育むので、破綻しやすいのです。
夢を持たずに生きている人の方が断然多いので、夢を叶えたという意味ではなく、人生で成功したと実感することは大変です。なぜなら成功の定義さえ決まっていない人が多いからです。
ゴールがないのにゴールをめざして生きることはできないので、大過なく過ごせて良かったということになりますが、満足の実感が乏しくて当然です。ですから夢、目的、目標、ゴールを定めて、実感できる大切さを口々に唱えているのです。
しかし <人間関係のしかた>に苦しむ人は、完璧主義と二人三脚なので、成功しなかった時の実感に注目するので、夢、目的、目標、ゴールを定めることを無意識に嫌います。
普通に育ってきた人でさえ、夢、目的、目標、ゴールを定めても、定めて叶えるのも簡単ではないので、具体的に定めるのが難しいのなら特に気にすることはありませんが、自分の難題解決やスキルアップのために定めた方が良いのです。
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